ソリューション事例

電池材料の性能向上に貢献する「粉体物性評価」とは?

― 混ざりやすさ・壊れにくさを定量化し、材料設計と工程改善へつなげる ―

 

電池開発における粉体物性の重要性

電池の開発では、充電容量の向上、サイクルタイムの向上、充電時間の短縮が重要な課題となっています。粉体物性は、混合・搬送・充填・成形といった製造プロセス中の材料挙動に大きな影響を及ぼします。そのため、研究開発段階から使用する材料の粉体物性を評価することが重要です。

 

電池材料で起こりやすい課題

粉体形状の電池材料は、混合時の不均一、充填(計量)バラツキ、ロールプレスによる粒子破壊など各プロセスにおける粉体材料の機械的特性が重要になる場合があります。

 

電池材料(正極材・負極材・電解質(固体/液体)・結合剤・導電助剤など)は、製造プロセスの挙動について、材料の機械的な物性値で評価することが可能です。

 

 

粉体挙動を定量的に評価する

電池材料の課題を把握するには、「バルク状態の粉体物性」と「1粒子単位の粉体物性」の両面から評価することが重要です。
粉体層せん断力測定では、応力下での粉体材料の流動性や付着・凝集傾向を確認できます。
微小粒子圧壊力測定では活物質などが、どの程度の力で割れるか、また外力によりどのように変形するかを評価できます。

 

評価の目的 測定手法確認できること主な用途
流動性・充填性を評価 粉体層せん断力測定 摩擦係数、Flow Function(FF)、付着・凝集傾向

・高充填性材料の開発

・材料均質性の向上

・高靭な電極の設計
粒子の破壊・変形強度を評価 微小粒子圧壊力測定 破壊強度、変形強度(SSカーブ)

・プレス工程の活物質割れの解析

・活物質以外の粉体材料に関する粒子強度に関する調査

 

 

粉体評価は「比較」と「解釈」が重要

粉体物性には、一律の絶対評価基準はありません。材料、装置、環境条件によって、重視すべき指標が変わります。 使用する材料の機械的な特性を「比較」し、工程や品質にどのような影響を与えるかを「解釈」することが重要です。

 

 

ナノシーズが提供できる支援

ナノシーズでは、「粉体物性」に関する受託測定、測定装置レンタル、装置の販売に対応しています。さらに、粉体専門家による測定結果の比較・解釈や、プロセス改善に関するコンサルティングも可能です。得られた物理量の差に意味があるのか、想定される工程リスク、検討すべき課題まで相談できることが強みです。

  

<支援内容><こんな場合に有効>
受託測定 まず比較して評価をしたい
装置レンタル 材料を外部に持ち出せない
装置販売 継続的に社内で評価したい
コンサルティング 測定結果の解釈まで相談したい

 

 

想定ユースケース

実際の製品開発や工程改善では、以下のような場面で活用できます。材料変更や工程変更が、粉体挙動に与える影響を調査し、製造プロセス検討に活用することができます。

  

活用例

・材料変更による流動性・充填性の数値評価 (データによる事前予測/後評価)

・添加剤の変更による付着・凝集性傾向の確認(データによる事前予測/後評価)

・プレス工程等での活物質割れのリスク評価

 

 

まとめ

電池開発では、材料性能だけでなく、製造プロセスでの粉体挙動を理解することが重要です。粉体層せん断力測定と微小粒子圧壊力測定により、流動性・付着性・粒子強度を定量的に評価できます。測定からデータ解釈、改善検討に関するコンサルティングまで一貫して依頼できます。

 

電池材料の機械的物性評価や、測定結果の解釈でお困りの際は、ぜひご相談ください。

 

 

 
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